10000系(ニューレッドアロー)

1969年の西武秩父線開業と同時にデビューした初代特急レッドアロー号5000系の代わりに、1993年に登場した特急車両です。
「ゆとりとやすらぎの空間」をコンセプトに、ゆったりとしたシートピッチや車内案内表示器のほか、車いすでのご利用を配慮したシートやトイレも完備しています。また、車両性能面では、西武秩父線の山岳区間を安全に運転するための強力な主電動機と抑速ブレーキ付発電ブレーキを備えています。
新宿線では「小江戸」として、池袋線・西武秩父線では「むさし」「ちちぶ」として、ビジネスにレジャーに多くのお客さまにご利用いただいています。2003年に内装や制御装置を変更して1編成増備しましたが、それ以前の車両についても、内装のリフレッシュ、洋式トイレの自動ドア化などのバリアフリー化を図りました。
主要諸元
2017年2月23日現在
固定編成 | 保有車両数 | 製造初年 |
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7 |
84 |
1993年 |
車体
扉数(1両片側) | 座席配置 | サービス設備 |
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1または2 |
クロス |
自動放送 |
走行装置
モーター出力kw/h | 制御方式 | ブレーキ |
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抵抗150 |
抵抗または |
空気・発電・抑速または |
デザインバリエーション
「レッドアロークラシック」

「レッドアロークラシック」 外観
特急レッドアロー号に使用している車両(10000系)1編成を、西武秩父線開通時に登場した「初代レッドアロー号」の塗装色に変更して運行しています。
初代レッドアロー号は、1969年10月に西武秩父線開通と同時に登場し、奥武蔵・秩父方面へ観光輸送をはじめとして、快適な車内での通勤輸送にも活躍しました。1993年12月に現在の特急レッドアロー号の車両が登場し、1995年10月に引退するまで多くのお客さまに親しまれ、ご利用をいただきました。
2011年11月27日(日)~2013年5月8日(水)の間、「レッドアロークラシック」には、車内座席のテーブル背面に昔の写真(1965年頃の西武線沿線の風景)を掲出しました。長年お客さまにご利用いただいていることへの感謝の気持ちを込めるとともに、ご利用のお客さまに昔を懐かしんでいただきました。
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運行期間 :2011年11月27日(日)~終了未定
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運行区間 :池袋~西武秩父駅間
「プラチナ・エクスプレス(秩父ver.)」

「秩父祭の屋台行事と神楽」を含む「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して、特急レッドアロー号に山車・笠鉾・屋台をデザインした「プラチナ・エクスプレス(秩父ver.)」を運行しています。
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運行期間:2016年12月25日(日)から当分の間
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編成:10000系7両 10103編成
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運行区間:池袋線・西武秩父線・狭山線
「プラチナ・エクスプレス(川越ver.)」

「川越氷川祭の山車行事」を含む「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して、特急レッドアロー号に山車・笠鉾・屋台をデザインした「プラチナ・エクスプレス(川越ver.)」を運行しています。
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運行期間:2017年1月25日(水)から当分の間
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編成:10000系7両 10104編成
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運行区間:新宿線
カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅号

© kanahei / TXCOM
「カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅」キャンペーンにおいて、10000系1編成を「カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅号」として期間限定で運行しています。
車体に施しているイラストは、今回のラッピング電車のために新たに描きおろしたもので、ピスケとうさぎの貴重な駅係員姿や、2匹が川越観光を楽しむ様子などをデザインしています。車内の装飾もお楽しみください。
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運行期間:2018 年12月15日(土) ~ 2019年12月中旬(予定)
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編成:10000系10112編成
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運行区間:新宿線(予定)


