あれも、これも、かなう。西武鉄道
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西武鉄道

西武鉄道社員がかなえたい

あれもこれもストーリー

Vol.9 「コロナ禍でもより多くのお客さまへ笑顔を。
西武鉄道グッズの挑戦」

“新しい生活様式”に目が向けられているこれからの時代。西武鉄道グッズとお客さまを結ぶキーになっていくともいえる「西武鉄道オンラインショップ」が2021年3月、オープンしました。


今回は沿線事業企画部事業運営室ライフサポート担当主任として、オンラインショップや西武鉄道グッズの企画・販売、トモニーでのチケット販売管理など主に販促関係の業務を行う高鍋貴子さんにインタビュー。グッズ開発の秘話、オープンに至るまでの工夫など、西武鉄道オリジナルグッズの裏側に迫ります。


2021年3月「西武鉄道オンラインショップ」オープン!販売商品は順次更新していきますのでぜひご利用ください!!

01

新部署配属3年で

オンラインショップオープン!

―高鍋さんの現在の業務内容を教えてください。

高鍋「無事にオンラインショップがオープンして業務がひと段落ついたので、現在はまたグッズ開発のほうがメインの仕事になっています。わたしの在籍する部署でグッズ担当は課長を含めて計4名のチームで動いていて、販売するグッズごとにミーティングで主任2名のどちらかが主担当になるかを決めて進めています」

―これまでにどんなお仕事をされてこられたのですか?

高鍋「2003年に株式会社西武車両に入社し、西武鉄道の車両の保守改良業務を行なう協力会社さまとの取り引き業務を担当していました。その後、西武鉄道車両部に転籍2012年に現在の沿線事業企画部事業運営室広告担当に異動。車両や駅の広告の媒体管理や広告営業などを担当し、ドア横ポスターの増設や大型窓ステッカーの新規媒体開発、新狭山駅の発車メロディ広告などを手掛けました。そして2018年に沿線事業企画部事業運営室ライフサポート担当へ異動となり、現在に至ります」

02

異業種からの転向で

新しい視点を獲得

―当初から考えるとまったくの異業種ですよね。もともと広告系のお仕事をしたいという希望があったのですか?

高鍋「そういうわけでもないのですが、車両部から異動するときに当時の上司が『営業系の仕事が向いているのではないか』とお話してくださったこともあり、それが現在のキャリアに繋がっているのだと思います。全然違うジャンルのお仕事だったので、正直なところ、最初は戸惑いだらけでした。広告担当から今の部署へ異動したときも、グッズを制作するノウハウも持っておらず、お客さまのニーズや製品の材質・特徴を把握すること、そして納期の調整や社内ルールの遵守、在庫の管理など、覚えなければいけないこともたくさん。小売業も初めてだったので、仕入れ値と売値の関係や価格の表示方法、レジの登録など……。 “物を売る”基礎を学ぶことも大変でしたね。本を読んだり経験者の方に教わったり、失敗しながら学んだ、という感じです」

―やはり業務内容によって求められる資質や高鍋さんの視点も違ってきますよね?

高鍋「そうですね。以前は協力会社さまに正確にお仕事を発注するのが仕事でしたし、広告担当のときは、企業さんに西武鉄道を使ってプロモーションをしていただくわけですから、どうしたら広告媒体として西武鉄道を選んでもらえるかを常に考えていました。そしてグッズ開発を担当している現在は『西武鉄道ファンを増やしていこう』という目線で取り組んでいます。企業のブランディングという面でもそうですし、ターゲットを予測する、という視点もこの業務を担当するにあたって初めて持ったものですね」

03

企画も担当も適材適所!

女性ならではの視点

―販売するグッズはどのように決められているのですか?

高鍋「実は販売する商品には、自社で企画して制作会社へ発注するものと、制作会社さまが企画したものを仕入れる、という2パターンあるんです。どちらの方法で商品を企画するかをチームミーティングで決定し、自社で企画するものについてはみんなで話し合って主担当を決めて動いています。スピード感を持ってラインナップしたいものは制作会社さまにお願いし、個々に提案したいものがあるときや、特にその時期に西武鉄道としてPRしたいものがあるときは自社で企画する、ということが多いですね」

―企画をするときに参考にしているものなどはありますか?

高鍋「やはり同業他社さんの動向やお客さまの生活のトレンド、世の中のニーズは常にチェックしています。あとは自分自身から見た西武鉄道というか、女性目線、ママさん目線を意識して企画していますね。よって、これまで手掛けてきたものとしてはキーホルダーやタオルなどの小物類が多いです。チーム4名にそれぞれの得意分野があるので、適材適所ということで、分担して各ターゲット層に響くグッズの企画・開発を心掛けています」

お子さまに人気のラビューソックス・4万系ソックス

04

生まれたグッズはすべて

わが子のようにかわいい!

―これまでに販売されたものでとくに思い入れの強いグッズはありますか?

高鍋「自社企画のものも制作会社さまにお願いしたものも、すべて自分の子どものようにかわいくて、どれかひとつを選ぶのは難しいのですが……。広告担当在籍時は駅や車両の現場確認をよくしており、いつか駅サインを使った商品を作ってみたいと思っていて、異動後の早い段階から制作会社と相談し、商品化したんです。それが発売から2年ほど経って在庫もなくなってきたころにTwitterをキッカケに、メディアにも取り上げてもらって話題になったことがありました。そのころにはもう駅サインも変わっていたので増産することはなかったのですが、何がきっかけで爆発するかわからないものだな、と思いましたね(笑)」

―ほかに印象に残っているグッズがあれば教えてください。

高鍋「西武鉄道として強くアピールしたいものとして開発したグッズでは、2019年の『Laview』運行開始時に発売した牛革商品のキーホルダーや、3代の特急を並べたピンバッジ、プラレールなどがあります。牛革を使用するとコストもかかるし高額商品になるのですが、25年ぶりの新型特急ということで『お客さまにとっても、作る側にとっても記念になる商品を』『次の新型特急登場までの長期間愛用できるものを!』ということで企画しました。おかげさまであっという間に完売したのですが、それでわかったのが記念グッズは他のグッズと金額の違いはあっても、お客さまに響くグッズであればご購入いただけるということ。そういうお客さまのニーズを見極めることはとても大事ですね。また、わたしが車両部に在籍していたころに『レッドアロークラシック』の制作を間近で見ていたので、このたびのラストランでもこれまでの功績を称える商品を、と考えて商品化しました。『レッドアロークラシック』が走っていた9年半の歴史が自分の経験ともかぶり、ここでラストランを見届けるのだったらぜひ形にしたいと、初めてロゴから企画して作ったグッズでもあります。こうやって思い入れのあるものを商品にできるというのはグッズ担当の醍醐味だなぁと思います。リアルかつ形も色合いもかわいいので、発売されたらぜひ皆さんに手に取っていただきたいですね」

Laview運行記念グッズ(現在販売終了)

レッドアロークラシックラストラン記念グッズ(プラレールは除く)

05

企画開発だけじゃない!

販売チャネルにもひと工夫

トモニー石神井公園駅西口店 田島店長

―開発されたグッズを販売で工夫されていることはありますか?

高鍋「購入ターゲットをお子さま、コアな鉄道ファンの皆さま、いつも沿線をご利用していただくお客さまなどに分け、数量や販売時期・販売場所を厳選するようにしています。駅ナカ・コンビニ『トモニー』も重要な販売チャネルであり、もちろんこちらから推しグッズを伝えることはしますが、店の規模も店長さまの希望も各店で違います。なるべくそれぞれの想いを大切にし、希望に沿いたいと考え、装飾などの見せかた、売りかたは基本的に信頼してお任せしています。やはりお店のことを一番わかっているのは店長さまですしね。各店の在庫管理は、会計の問題もあるのでチーム内で振り分けて間違いないように注意していますが『売りたいのに在庫がない』ということのないように調整しています。
また、グッズ情報の発信を強化したいと思い、駅ナカ・コンビニ『トモニー』の公式Twitter を開設しました。わたしは“中の人”をやるのがどうも苦手なので(笑)、開設だけして、現在は別の担当者が管理しています」

―売れ行きの読みが当たったり外れたりということもあるんですか?

高鍋「わたしの担当商品ではないのですが、店長さんが『売りたいです!』『もっと欲しいです!!』と言ってくれたものとして、エコバッグの第一弾、ハート型の『Laview』デザインのものは本当にすごく売れましたね。こんなに売れると思わなかった、ってくらい!(笑) 西武鉄道社員も喜んで買ってくれて。すぐに完売し、いま店頭に並んでいるのはダイヤ型の小さいサイズのものですが、エコバッグはこれからずっと使うものなので定期的に揃えられたらいいなと思っています。逆に文具系は伸びが遅いなというのは感じます。そもそもアイテムとして皆さん持っているもので、もともと頻繁に買うものではないですしね。また、同じ商品でも販売チャネルによっても売れ行きが違うことを実感しました。たとえば、以前販売していたブランケットは、店頭ではあまり売れなかったんですが『SEIBU PRINCE CLUB』の交換商品として出したらあっという間になくなって。やはり駅ナカ・コンビニ『トモニー』は生活に密着したものが人気ですし、お客さまもアイテムによって購入チャネルが分かれるのかな、と思います」

大人気のエコバッグ

トモニーの売り場で個性が光るディスプレイ(トモニー石神井公園駅西口店)

06

たくさんの人に支えられ

未知の領域に挑戦!

―西武鉄道オンラインショップがオープンしましたね! 苦労したことなどはありますか?

高鍋「グッズのほうはこの3年でノウハウもだいぶできてきたのでスキームもつくれるようになったのですが、オープン間際まで本当に大変でした。新型コロナウィルス感染症拡大の影響、そしてアフターコロナも見据えて新しいサービスを提供していこう、というところからのスタートで。わたしはWeb系はまったくの素人だったのに担当させていただいたんですが、そもそも自分にスキルがないから何もわからないんですよ。予算が潤沢にあり、システム設計から始められればもっと楽だったのかもしれませんが、昨年の夏以降から計画を始めて今年の3月にオープンというスピード感も求められているなかで、手軽にECサイトが作れる仕組みを調べて、お客さまにお金を払って買ってもらうシステムを構築するのは苦労しましたね」

―本当にゼロからのチャレンジだったのですね。

高鍋「そうですね。また、収支の部分でも、いままでかかってなかった費用をかけるわけですし、店舗での販売と違って送料や決済費用もかかります。その収支を出すのにも苦労しましたし、実際に立ち上げのシステム構築では自分のスキルがないばかりに表示が変になってしまって詳しい方に助けていただいたり……。通販の会計業務処理や法律的な部分なども、いろいろな方に確認していただき、おかげさまでなんとかオープンできたなぁ、というのが本音です。グッズ開発でももちろんそうなのですが、チーム内、他部署、本当にたくさんの人の協力があってこそ成し遂げられたことだと思います」

07

『安全・安心』でつながる

ネットワークに感謝

西武鉄道グッズを担当するチームメンバー

―さまざまな業務を経験されて、想いの変化などはありましたか?

高鍋「西武鉄道に対しての想いとしては、車両部にいたときからいまでも、『安全・安心』というのが課せられた使命だと思っていますし、そこは揺るぎません。これは誰に言われるまでもなく、経営層から社員まで、大前提として一貫して持っているものだと思います。たとえば、現在の業務でいえば、グッズの金具ひとつとっても、かなり念入りにひっかかりがないかを確認したり、手を切らないようになどの注意書きをしたりなど、同様の他の製品と比べてもすごく細かいところまで気を遣っています。他の方からしたらとても小さなことだとは思いますが、上司や同僚たちの間でも、口に出さずとも、西武鉄道として出す商品なのだから同じ目線で、という意識は浸透していると感じます。この『安全・安心』というバックボーンがあるからこそ、小物ひとつ決めるにも常にエビデンスを持って進めていくことができるとも言えますよね。逆にいえば、その前提が崩れてしまったら、ひいては車両、駅、そして周辺施設や沿線価値にも影響してくると思うので。そんなふうに、部署や社内での役割が変わっても、西武鉄道の社員として成し遂げなければいけないことは一緒なのかな、と思っています」

―今回の経験で得たもの、感じたことがあれば教えてください。

高鍋「もともとひとつの商品を開発するにも、名前や製品の形、表示など、多岐に渡る内容を各部署の方々に掛け合い、確認していただいたりでお世話になっていましたが、今回のオープンでは、暗中模索のなか本当にいろいろな方に助けていただいて、とてもありがたかったです。またチーム内でも、仲は良いとはいえそれぞれの意見が食い違うことはもちろんあります。そのなかでお互いの良い妥協点を探ったり、目的を再確認したり、できることとできないことを整理したり……など、同じ方向を見て建設的に進めていくことの大切さを学びました。今回、サイトのオープン直前には自分自身がピリピリしていた部分もあり、反省すべき点もあるのですが、協力してくださった皆さんへの感謝でと達成感でいっぱいです」

08

この1年の苦節をバネに

新しい時代への希望

―今後かなえたい目標や夢はありますか?

高鍋「この仕事をしていて、なんといってもうれしいのは、商品を使っていただいているお客さまを目にしたときです。昨年は新商品のオリジナルプラレールの販売もコロナの影響で実施することができず、その後も鉄道イベントが次々と中止になるなど“鉄道グッズ”を通したお客さまとのコミュニケーションを取ることができず、残念な想いをした1年でもありました。その代わりにオンラインショップをオープンすることができた、とも言えますが、やはりモチベーションを上げたりグッズ開発のヒントを得たりするにはお客さまの生のお声を聞くのが一番。早く鉄道イベントが復活し、お客さまの笑顔を見られる時期が来ることを心待ちにしています。また、現状では女性のご利用が少ないこと、個人的に出産を控えていることもあり、ママが使うものも将来的にラインナップできるようになればと思います。鉄道ファンのお子さまには男の子が多いので、女の子にヒットする商品も作っていきたいですね。さらにHOゲージ模型など高額商品にも挑戦していきたいと思っています!」

―西武鉄道、そして西武鉄道グッズを利用されるお客さまにメッセージをお願いします

高鍋「この1年間で新しい生活になってご苦労されていることも多いと思いますが、西武鉄道ではお客さまに安心してご利用いただけるように、駅や車両、お店などしっかり感染予防対策に取り組んでおります。こんなご時世ですが、グッズを購入し、身につけていただくことで少しでも楽しんで西武鉄道を身近に感じ、ご利用いただければうれしいです。西武鉄道グッズは、駅ナカ・コンビニ『トモニー』西武鉄道グッズ取扱い28店舗と公式サイト『西武鉄道オンラインショップ』にて販売しています。現在ラインナップは厳選していますが、今後さらに充実させ『このサイトにいけば西武鉄道グッズが何でもそろう!』というショップにしていきますので、ぜひご利用ください!」

高鍋 貴子

Vol.9 Profile

高鍋 貴子(タカナベ タカコ)

沿線事業企画部事業運営室
2003年 入社

※所属等は、取材当時のものです。

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