インタビュー
INTERVIEW

10th October 2023

友情旅・大人旅の体験者の
4名をお迎えして、
グループインタビューを行いました

体験者のご紹介

左から、國森さん(武蔵大学3年)、林さん(武蔵大学3年)、安蒜さん(武蔵大学3年)、楢木さん(武蔵野音楽大学3年)

[友情旅]國森さん、林さん、楢木さん
[大人旅]安蒜さん

issue

実際に体験したからこそ気づく
立ち泊まりたくなる街 江古田

友情旅・大人旅の体験者が
新たに感じた江古田とは?
全ての体験者によるアンケートを
一部ご紹介します。

住んでいるところと江古田の良いところ

安蒜:
千葉県の自分が住んでいるところはシャッター街で、今回の旅を通して、江古田はいろんなお店が密集していて、短期間で密な関係を築けるところだなと思いました。
林:
神奈川県の元町中華街の近くで、観光地ということもあって接客慣れしているが、形式ばった感じがあります。でも、江古田は人と人の距離が近くて、すぐに仲良くなれる感じです!
國森:
西武線沿線の大泉学園やひばりヶ丘で、社会人とか多くて、交通の便がいいだけであまりご飯屋さんがないです。江古田はグルメやアートだけでなくいろんなジャンルのものが楽しめる街ですね。
楢木:
西武線沿線の東久留米あたりです。水が名水百選に選ばれていて、畑も近いので自然が身近にあるから、人があまりいない田舎感満載な街です。
江古田は大学もあって、人(学生)でにぎわっていて、いろんな人(地域の人と学生など)とのかかわりがあっていいなと思いました。

アンケート結果より

「大学が近い」「都心へのアクセスが良い」「自然がある」といった江古田は都会らしさも自然も感じることができて、遊びや食などが充実している街という意見が多かった。

旅前の江古田への偏見は?この旅で何か印象が変わったことは?

楢木:
もともと下町感がすごく強いっていうのがあって、その中でもやっぱ何だろうな…。お店の方々がすごい優しかったり、そこはなんか想像通りな感じで、今までの印象にプラスで、すごいあったかい街だなという風に思いました。
國森:
正直学校に来る以外だと訪れる機会もなくて。最初は「大学が多くて、いろんな人いるんだな。」ぐらいで。温かい人や美味しいグルメとかを見つけられて本当に可能性がある街だなっていうのは思ってて。もっと探していきたいです!
林:
一言で言ったら、「あぁこんなにいっぱいあったんだ。」そんな感じ。もともとコロナのある時に入学してきたから、「ただ大学に行くだけしかない」みたいで。でも今回の体験で「こんなのあるんだ。これまたある。新しいお店だ。」の発見で、どんどん深掘りしたら出てくる場所があるんだろうなって思いました。
安蒜:
自分は「何もないし、マジで何があんの。」と思っていたけど、江古田を知っていくにうちに、「あれ?こんな道にこんなお店あったんだ。」とかあるし、「このお店新しくできたんだ。」とか、そういう発見がやっぱり多い街かな。未知な街で、もっと探れる街でもあるな。

アンケート結果より

多くの学生が「大学から近い、学生街」「昔らしさが残る店が多い」といったレトロな雰囲気や大学の街であるという印象が強い江古田。
しかし旅を通して「店が思っていたより多い。飲食店のイメージは元々あったけど、体験型のお店・教室も沢山あって、いろいろな楽しみ方ができることを知った。」「すごい映えるカフェとかも地元の方がたくさん来ていて、毎日行きたくなる愛されるお店が多いことが発見でした!」など旅によって新たに気づくことが多かった。

Q.江古田に住んでみたい?逆にどんなものが江古田に必要?

安蒜:
自分は住みたいです。大学が近いから住みたいと思っていたけど、自分の趣味がお酒飲むことだからここに住んだ方が、自分の人生を豊かにしてくれるような街かなって思ったので住みたいです。
林:
自分は住みたいなとはあまり思ってはいないです。いいところだけど、住むには至らないっていう考えでいます。江古田ならここっていうシンボルがちょっと足りないかな。結局池袋に行けば全部解決しちゃうから別の街に住んでも変わらないなって思います。
國森:
今になって思うことは、江古田に住んでみたいです!
江古田は、個人で営業しているお店さんが結構多くて、今まで味わったことない味に触れることができるし、町の人との関わりが江古田はたくさんあって、そこから街全体のつながりも感じることができると思います。
楢木:
自分は住んでみたいです。防音の部屋が多いのもあって、良いなと思います。先輩とかで、卒業しても江古田に住んでる人が多くて、スタジオも結構あるから江古田は音楽にとても恵まれてる場所ですね。
あと、個人的にはラーメンがめちゃめちゃ好きなのでラーメン屋さんめっちゃあるのはすごくいいです!

アンケート結果より

アンケートの結果はほとんどの方が「住みたい」と答えた。理由としては「利便性の高さ」「おいしいご飯屋さんが多い」「自然もあって気を抜いて過ごせそう」など。
一方で「人通りが少なく、小道が多いため、夜が少し不安」「若者の向けのお店よりレトロなお店が多いから」といった理由で住みたいとは思わないと答える方もいた。

Q.生まれ変わったら江古田のなにになりたいか

安蒜:
自分は猫の居酒屋にいる猫です(笑)。
めっちゃ太ってるのにめっちゃ可愛がられてるのがいいなと思います。
林:
江古田って書いたら真ん中が“古”なので、生まれ変わったら新しくなるんで“新“に変えたいです(笑)。名前が新しければみんな来るんじゃないかなと思います。
國森:
江古田の音になりたいです(笑)。
音楽で街を活性化させて、店の中でとか。街の中でとか。そういうたくさんのところで町の人、老若男女問わずみんなの会話が江古田の音になるかなって思います。
楢木:
風になりたいです(笑)。美味しいお店の匂いとかよくないですか?匂いに誘われたり…
あと、都市に近い割にやっぱ風が気持ちいいというか、そんな感じでみんなの癒しになれればなとは思います。

Q.それぞれの旅の題名を聞いてどうおもったか

林:
一緒に回るメンバーだけじゃなくて、町の人たちを含めた友情?コミュニケーション?が取れる旅なのかな?っていうのがファーストインプレッションです。
國森:
大人の街とかも聞いてたんで、自分たちの旅なんだと思って林くんと一緒に行くことになったんですけど、“友情旅”という名前だったので、名前の通り友達とわいわいなのするのかな?と深くは考えていませんでした。どういうところに行くんだろう。って思ってワクワクの方が大きかったですね。
國森:
江古田の音になりたいです(笑)。
音楽で街を活性化させて、店の中でとか。街の中でとか。そういうたくさんのところで町の人、老若男女問わずみんなの会話が江古田の音になるかなって思います。
楢木:
そうですね。これは何なんだろうなっていう感覚で(笑)。
後に友情というの聞いて、それこそ友人と一緒に回るので楽しみにしてた一面がありました。

Q.旅ごとの店舗の感想

[ 友情旅の感想 ]

林&國森:
僕たちが最初に行った「長男、ほそのたかし」というラーメン屋さんは、朝から行列ができていて、メニューが周期によって変わるんです。
新規のお客さんはもちろん、常連さんにも味を変えて楽しんでもらう工夫がされていて、何回でも行きたくなるお店です!

次に行ったボードゲームカフェ「goonie cafe」は、スケジュールとしては3時間も持ち時間があってやっていられるか不安だったけど、足りないくらいにあっという間に時間が過ぎました(笑)。
店主の方もルールを丁寧に説明してくれたり、沢山ゲームを出してくれたり、1日いても飽きないお店で、また今度友達を連れて行きたいです。

夜には「えこてんBBQ」で、まさかの江古田でバーベキューをした。自分たちのスペースだけなので、周りを気にしないでそのコミュニティだけで楽しめるのがとても魅力的で、関わったことのない人(ゼミの後輩や日本大学芸術学部の方)とも話せるいい機会になりました。
楢木:
僕は2日目の朝に「マザーグース」に行きました。個人的にはお好み焼きみたいなパンがおすすめです。お店の方が紅茶とかマザーグースの昔の写真集などみせてくださって、歴史のあるお店なんだなぁと思いました。お店の中にピアノがあってその日オペラ歌手みたいな方が歌っていてみんな声を張りながら話していましたね(笑)。
楢木:
次に向かったのが「トキワ荘ミュージアム」で、初めて行った。すごく楽しかった。古民家の部屋が再現されていた。ジオラマは家の中、家具までリアル。部屋の再現では、漫画で しか見ないちゃぶ台を、視覚的に体験して楽しめました。若い世代は、普段できない貴重な体験でした。あと段ボールのキャラクター「ダンボー」がすごくかわいかったです。

3つ目は「キッチンABC」に行きました。定食屋さんで、僕自身大学1,2年生の時によく行っていました。種類もボリュームも多くて、その割にほとんどのメニューが1,000円超えないくらいコスパもよくて、お腹がすいているときにぜひ行ってほしいです。

Q.友情旅をどんな人におすすめしたいか?

國森:
仲がいい人と行くっていうのもいいんですけど、初対面の人でも本当に仲良くなれるから(ボードゲームなどで)おすすめです!
林:
より仲良くなりたい人や、一緒に何かを楽しみたいなという人におすすめ。関係性の深さに関わらず、どんな人とでもいろいろ楽しめる旅でした。
楢木:
年齢関係なく老若男女におすすめです!

[ 大人旅の感想 ]

安蒜:
最初に行ったのは「キッチン 男の晩ごはん女の昼ごはん」。ここは4回くらい既に行ったことがあって、とにかく量が多くて、大盛にすると後悔するくらいです(笑)。
いつもは揚げ物を頼むけれど、今回は焼き鳥丼を食べました。量の多さとコスパの良さから学生にお勧めです!
安蒜:
次に行ったレコードショップ「COCONUTS DISK」は、店内の置物から壁紙まで雰囲気がとても良くて見ていて楽しかったです。レコードを聴く機械を持っていないからこういうお店に行くのが初めてで、自分はサザンオールスターズのレコードを買って今はインテリアとして部屋に置いています。
「佐々木邸住宅主屋」は重要文化財ならではの、中の雰囲気は重みがある感じでした。ジブリでしか見たことのない五右衛門風呂があり、実際に炊けるようにリノベーションされていました。和室は珍しいものではないけれど、それとは一線を画す趣もありました。例えば隠居する部屋は4畳のように、良く考えて作られていて、昔ながらの風習をしっかり残されていました。
夕方には「五色湯」に行きました。本当はサウナにも入りたかったですが、1時間待ちとのことで断念しました…。実際に行ってみて体験してみてほしいんですけれど、シャワー、下の蛇口の調節が難しくて少してこずりましたね。
夜には「やきとんかど」という居酒屋に行きました。やきとんを、にんにく醤油・ポン酢のごまだれ(餃子のタレのような)で食べるのが美味しいです。他の味も美味しくおすすめです!
その後、私たちは「シーナと一平」で宿泊をしました。
ここでは朝にコーヒーのサービスがありました。そこで店主の方といろいろなお話をして、その時間に温かみを感じました!海外から宿泊する方も多くて、拙い英語でも翻訳機とか使いながらコミュニケーションをとっているそうで、椎名町を盛り上げているのがいいなと思いました。

2日目の朝は「カフェサイフォニスタ」に行きました。サイフォンという機械を使用して抽出されたコーヒーとトースターをいただいきました。モーニングですがボリュームがあり、満足できました!
次に江古田に戻ってきて「お菓子と麦酒」に行きました。営業時間が12時から19時なので夜呑みというより昼呑みという感じです。ビールに合うチーズやタルトなどのペアリングを提供してくれました。お店自体小さくて、時間がゆっくり流れていてよかったです。Instagramのフォロワーも2000くらいいて知る人ぞ知るお店という感じです。
次に向かったのが「OiLife―オイルライフ」という雑貨屋さんです。薬の可愛いピンバッチを購入しました。
次に「パンコントマテ」というパスタ屋さんに行き、おなか一杯になった後「健美live」に行きました。「パンコントマテ」は15時くらいに伺ったが、店内が人でとてもにぎわっていた。サラダをサービスでいただきました。パスタは太麺で量もボリュームあって美味しかったです。
「健美live」はマッサージ屋さんで、とにかく体が軽くなって、この2日間の旅の疲れを癒すことができました。

アンケート結果より

体験してみて…
「人との距離が近く、地域での繋がりもあり居心地よく温かい街だということがわかりました。実際にこの旅で歩いて見つけたお店が多かったです。」

レトロな空間を楽しみたい人、のんびりゆったりした時間を過ごしたい人に住んでもらいたいという意見が多かった。
しかし、江古田といえばこれ!といったものや、若者が好んでくるお店やスポットが少ないという意見もあげられた。そのためこのようなプロジェクトを通して、多くの人が江古田を知るきっかけを増やし、さらに良さを伝えていきたい!

Q.西武鉄道 佐藤さんから「今回の旅のコンセプトとして“立ち泊まりたくなる街”視覚的、聴覚的にも江古田の街を感じることができたか」

安蒜:
聴覚的な面だと江古田の街で集合した時に音楽が流れていた、今回の旅を体験するという意味では視覚的に楽しめたところも多かったですね。他にも味覚とか嗅覚とかの五感で楽しめることができました。
林:
街を1回2回歩くだけでは見えないものがあって、回数を増やすごとに新しい景色が見えるなと思いました。2年生の時に歩いた道を3年生になってまた歩くと外観の変化や感じることが違ってきてとても視覚的に楽しめました。
國森:
お店の前にいた時に、美味しそうな匂いにつられたように、嗅覚的にも記憶に残し、立ち止まるきっかけにもなりました。立ち止まったことで周りのお店の発見にもつながりました。立ち止まりの連鎖が起きて、江古田の駅に訪れるごとに行動範囲が広がると思いました。
楢木:
静かな環境のおかげで、人の楽しい声が聞こえてきて、聴覚的に親しみやすさを感じました。自然もありつつレトロもありつつ、一般的にビルなど近代の建物に移り変わるなかで、昔のものが残っている所が視覚的に伝わる魅力です!

インタビューを終えて

体験者の方に、私達の考えた旅を堪能してもらうことができて嬉しかったです。 インタビューを通して、江古田の街の人々の温かさを再認識することができました。4年間の思い出として江古田を歩いてみると、新しい発見があるはずなので、他の3大学の学生にもどんどん江古田の街を旅してもらいたいです。

岩崎・一色

記事を書いた人

岩崎(武蔵大学2年)・一色(武蔵大学2年)

◇江古⽥キャンバスプロジェクト公式Instagram!

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