鉄道の歴史
世界の鉄道
1825年9月27日、イギリスのストックトンからダーリントンまでの61キロメートルを、ジョージ・スティーブンソンさんが自分の考案した「蒸気機関車ロコモーション号」で、90トンの列車を時速16キロメートルで運転したのが世界で初めて蒸気鉄道の開通した日なんだ。
それ以降すぐれた交通機関である鉄道はいろいろな国で建設され、とても発展してきたんだ。

日本の鉄道
1869年11月、政府は東京~神戸間に鉄道を走らせることを決めたんだ。
当時の政府は、鉄道建設に必要なお金や技術が足りず、イギリスやさまざまな国に協力してもらったんだ。そのとき、イギリス人のエドモンド・モレルさんを建設技術の責任者としてむかえるとともに、のちに日本の鉄道の父と呼ばれる「井上勝」を鉄道頭に任命したんだ。
そして、1872年10月14日に新橋から横浜までの約29キロメートルで日本初の鉄道が開通したんだ。さらに1874年に神戸から大阪まで、1889年に新橋から神戸までが開通し、これで東京~神戸間が全線開通となったよ。

西武鉄道のはじまり
西武鉄道の前身である武蔵野鉄道は、1912年5月7日に設立され、1915年4月、池袋~飯能駅間43.7キロメートルで汽車を走らせ、営業を開始したんだ。
その後、電化、複線化、線路の延長を進め、1929年9月に現在の池袋線が完成したんだ。1945年には今の新宿線、国分寺線、西武園線、安比奈線(現在は廃線)、多摩川線を合併し、1946年には会社の名前を現在の「西武鉄道」として新たにスタートを切って、今も安全に電車を運行しているんだ。

私鉄ではじめて10両運転がスタート~601系
1963年にデビューしたこの車両は、所沢の車両工場でつくられ、西武鉄道ではじめて「カルダン駆動」とよばれる方式が採用されたんだよ。「カルダン駆動」は車輪とモーターの間で振動を吸収する装置を使っていて、モーターやレールなどに負担をかけずにより速く快適な乗り心地で運行できるんだ。今はほとんどの車両で使われているんだよ。
そしてこの年、池袋~所沢駅間ではじめて10両編成の運行が行われたんだ。
通勤時間はラッシュアワーといって、たくさんのお客さまを次から次へと安全に運ぶ車両がいっぱい必要なんだよ。
当時、池袋線のお客さまがどんどん増えていったので、10両編成が誕生したんだね。

初代・特急レッドアロー号が誕生~5000系
この車両は西武鉄道はじめての観光のための特急列車で、1969年の西武秩父線の開通に合わせて池袋~西武秩父駅間でデビューしたんだ。「ちちぶ」という名前も付けられたんだよ。お客さまが少しでもゆとりをもって座れるように車体の幅を拡げてつくられたんだ。そのほか回転式のクロスシートや座席の長さに合わせた広い幅の窓など観光を楽しむ人たちのためにいろいろ工夫されていたんだよ。
その後、池袋~飯能駅間を走る「むさし」や西武新宿~西武秩父駅間を走る「おくちちぶ」という仲間も増えたんだ。
その後、2代目となる10000系の登場に合わせて、西武新宿~本川越駅間を走る「小江戸」もデビューしたよ。
レジャーへでかけるたくさんの人たちによろこばれてきたんだね。
