西武ニュース 2017年3月号
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My favorite place1985(昭和60)年の開館以来、日本の近・現代美術から近世・西洋に至るまで数々の企画展を開催してきた「練馬区立美術館」。こちらで何度か修業時代の仲間たちと展覧会を開催。佐々木さんの思い出の場所です。交通 中村橋駅から徒歩3分住所 練馬区貫井1-36-16入館料 展覧会により有料・無料の場合あり時間 10:00~18:00(最終入館は17:30)休館日 月(祝日の場合は翌平日休)TEL (03)3577-1821組紐でつくったひな人形。良いものをつくるため、常に頭と手を動かしています。洋服の仕立てから組紐工芸の世界へ転身した佐々木さん。ご自身の経験や腕前を活かして、多くの作品づくりに取り組んでいます。佐々木 良子さん(組紐工房 葵杏.代表)vol.11富士見台駅見つけた!好きなこととともに、新たな世界を広げていく!組紐とは、何本もの糸を編んで織りあげ、組み合わせていく紐のことです。「人の倍の努力をしなさい。」というお母さんの激励や、旦那さんの協力もあり、師匠のもとで着々と上達していった佐々木さん。その日に学んだことを家で再度実践して、誰よりも早く技術を自分のものにしようと努力を重ね、5年間の修業を終えて独立しました。組紐というと「帯締め」が一般的ではありますが、新たな組紐のフィールドを広げるべくアクセサリー製作など、貧欲に挑戦し続けています。オーダーメイドにも応じており、出来る限りお客さまの要望に近づけられるよう、話し合いや研究を重ねながら作品をつくり上げてきました。「組紐を通じて日本の文化を伝えていきたい。」と語る佐々木さん。今年の夏には、フランス・パリで開催される「伝統文化パビリオン WABI-SABI」に出展予定。「海外の人たちがどんな風に興味を持ってくれるのか楽しみ。」と、待ち切れない様子です。「好きなことをひとつ見つけると、いろんな物事がそれにつながり、視野が広がっていく。」組紐への情熱は、まだまだ尽きることはありません。佐々木 良子さん (組紐工房 葵杏.代表)ききょうりょうこかっちゅうProfileおよそ30年前に師匠のもとに弟子入り。独立後、「組紐工房 葵杏.」を創業しました。甲冑に用いられた組紐の復元のような困難な作業でも、調べながらつくっていくことに達成感を感じています。Schedule毎日9時から17時まで仕事。帰宅後も、テレビを見ながらでも手を動かし、作業を進めます。家事は旦那さんと共同で行っています。Refresh休んでいるよりも、工房にいる方が落ち着くという佐々木さん。時々お友だちと2時間ほどゆっくりランチに出かけ、気分転換をします。Hobby学生の頃から洋楽が好きで、最近ではK-POPも聴いています。娘さんが結婚式の時に、佐々木さんの好きな曲を流してくれ、感動したそうです。お問合せは組紐工房 葵杏.14

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