西武ニュースremo 2021年9月号
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3.花市生花店/1927(昭和2)年に建築された建物は、関東大震災後の復興期に多く建てられた前面を耐火素材の“銅板”で覆った「看板建築」という様式。銅板には、梅や菊、桜などの花や、蝶をモチーフにした花屋ならではのデザインが施されているのでチェックしてみて。4.小寺醤油店/1933(昭和8)年築の建物内には、味噌や醤油、お酒の“瓶”がずらり。昭和30年代後半までは、量や重さを計って必要な分だけを売る“量り売り”をしていたそうで、店先にはお客さんが持ってきた瓶を洗う水道も。そのほか、今ではなかなか見られないレトロな金庫やレジスターも展示されているので要チェック。1.大和屋本店(乾物屋)/1928(昭和3)年から乾物屋として営業していた店内には、スルメや海苔などが陳列され、まるで昭和の商店に買い物へ来たかのような気分に。入口右手に並設するたばこ屋は、昭和20年代のもの。ショーケースの上から顔を覗かせて、ぜひ記念撮影を。2.子宝湯/1929(昭和4)年に建てられた銭湯。玄関上部には神社仏閣を思わせる唐破風、軒下には七福神の彫刻…と、随所に装飾が施され、その豪華な佇まいは思わず見惚れてしまうほど。中に入ると、番台、壁面に描かれた富士山のペンキ絵、昔話を題材にしたタイル画など、昔懐かしい“お風呂屋さん”の風景が。5.吉野家(農家)/茅葺き屋根の建物は、江戸時代後期に建築されたもの。家の中には広々とした土間や囲炉裏、かまどなど、昭和30年代ごろの農家の暮らしが再現され、どこか懐かしい気分に。6.田園調布の家(大川邸)/1925(大正14)年の建築当時では画期的だった、“全室洋間”の住宅。間取りは中央に居間、周りを囲むように食堂、寝室、書斎を配置した“居間中心型”で、家族の団らんや家事効率を重視した造りなのだそう。おしゃれで可愛い、アメリカンレトロな雰囲気のインテリアにも注目。7.万世橋交番/明治後期の建築と推定されるレンガ造りの小さな交番は、園内でも人気のフォトスポット。移築時は、東京都神田の万世橋のたもとにあった建物を丸ごとクレーン車で吊りあげ、トレーラーに載せて運んだそう。1324675からはふ09

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