西武ニュースremo 2021年12月号
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知っているようで意外と知らない西武線と沿線にまつわるあんなことや、こんなこと。本誌ライターが沿線のツウを目指して見つけに行きます。西武線沿線街歩き達人への道平安時代後期の1064(康平7)年に創建されたと伝わる、古くから地元で愛される神社。かつて境内にあった森に多くの“鷺”が暮らしていたことから「鷺宮大明神」とも呼ばれ、“鷺宮”の地名の由来にもなったのだとか。境内に入ると、立派な佇まいの木製社殿、丁寧に手入れされた花々…など、神聖な雰囲気に包まれた心地よい空間が広がり、一目でこの神社のファンになってしまいました。社務所でお話を伺うと、“アマビエご朱印”は「未知の病が蔓延する中、少しでも参拝者の心の支えになりたい」という想いで2020年から頒布を始め、初穂料の一部は都の医療機関に寄付されているそう。取材中も参拝者が絶え間なく訪れ、その度に「こんにちは」と優しく出迎える神職の方々の姿が印象的でした。鷺ノ宮駅南口より徒歩2分 終日参拝可能 ※御朱印等授与9:00~16:00(日により異なる。平日は出張祭典等により不在の場合あり) 0無 (03)3338-8536 東京都中野区白鷺1-31-10悪疫退散 アマビエご朱印〈初穂料¥700〉 ※状況により頒布終了の場合あり ※日により書置き式の場合あり 来年こそ平穏に、健康に過ごせるよう”神頼み“すらしたい今日この頃。「良い年を迎えるために、何かできることは?」と調べてみると、鷺ノ宮駅からほど近い「鷺宮八幡神社」で疫病除けの伝説がある妖怪”アマビエ“の御朱印をいただけるとの情報が! 「これは行くしかない!」と思いつつ…あれ? 鷺ノ宮って急行が止まる駅なのに周辺がどんな街なのかあまり知らない…。気になる場所を見つけたら、とことん調べずにはいられないのがライターの性。というわけで、早速、鷺ノ宮駅へ! 取材日は快晴で、最高の散策日和。鷺ノ宮駅南口から妙正寺川を渡り、住宅街を歩いていると、穏やかな街のムードに何だか心がほっとします。目当ての「鷺宮八幡神社」を参拝してアマビエご朱印をいただいた後、ちょっぴり欲が出た私。「周辺を探索しながら、さらなる運気アップを目指して”縁起グルメ“を見つけよう!」と街歩きの目的を(都合よく)変更して、鷺ノ宮駅から都立家政駅、野方駅…と、駅をまたいで散策することにしました。閑静な住宅街、多くの人で賑わう商店街…と街中を歩いていて印象的だったのは、さんぽコースも買い物スポットも充実した街の”居心地の良さ“。「こんな素敵な街に住めたらな〜」と考えながらゴールの野方駅に着いたころには、お腹も心も”縁起グルメ“で満たされ、心なしか運気がアップしている気も。これで新年を迎える準備は万端…のはず!鷺宮八幡神社鷺宮八幡神社/「アマビエ」は、江戸時代に熊本県の海に現れ、疫病が流行ったら自身の姿を描き写すように告げたとの言い伝えが残る妖怪。「悪疫退散」の願いが込められたご朱印をいただくと、想像以上に可愛いアマビエの姿に乙女心がくすぐられました。その昔、近隣に住む力自慢たちが健康と長寿を祈願して奉納した「力石」。重すぎてとても持ち上げられそうにありません!今回のお出かけライターは…大手出版社の女性誌を手がけるライター・エディター。気になるスポットを見つけたら即行動するフットワークの軽さが自慢。10

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