西武ニュースremo 2021年12月号
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野方駅前の商店街に溶けこむように佇む、1933(昭和8)年創業の老舗せんべい店。店内にはせんべいが入った丸いガラス瓶やレトロなショーケースが並び、無性に懐かしさを感じます。この道60年のご主人にお話を伺うと、店では昔から“手焼き”にこだわっているそう。生地の厚さや形に合わせて時間を見極めながら手作業でせんべいを焼き、醤油や砂糖を1枚ずつハケで塗り…と、昔ながらの製法で手間ひまかけて作られた“老舗の味”はまさに逸品。中でも人気は、山頂に砂糖の雪をかぶった「富士山」。縁起の良い富士山型と匠の技が融合したせんべいは見惚れてしまうほど美しく、「富士山の初夢が見られるよう大晦日まで大事にとっておこう…」と思いましたが、我慢できずよ~く観賞してからいただきました。鷺ノ宮駅北口の階段下から漂ってくるふわ~っと甘い匂いを辿っていくと、2020年4月にオープンした“たい焼き”専門店を発見! 店先には、定番の「つぶあん」をはじめ「プリン」「チーズこしあん」などのたい焼きが並び、どれも焼きたてホカホカでおいしそう。この店のたい焼きは、伊勢志摩生まれのたい焼き専門店「わらしべ」のノウハウと材料を用いて作られているそう。伊勢志摩と言えば、全国の神社の中心である「お伊勢さん」がある場所。めで“たい”上にさらに縁起が良さそうではありせんか!早速購入して一口頬張ると、外はパリッと香ばしく、中はモッチモチの生地に「こんなに生地がおいしいたい焼きがあるなんて!」と衝撃を受けた私。「たっぷり入った具をこぼさないように、アツアツのうちに…」と夢中になって食べ続け、気が付けばペロリと“たい”らげていたのでした。鷺ノ宮駅北口より徒歩1分 10:00~20:00 ※季節により変更の場合あり0無 ※年末年始休は店舗まで問合せ (03)5356-7601  東京都中野区鷺宮3-15-1 鷺宮ステーションビル1F野方駅南口より徒歩1分 9:00~19:00 0日、祝 ※12月26日(日)は営業、2022年1月1日(土・祝)~3日(月)休 (03)3330-0273 東京都中野区野方5-30-20金時煎餅元々和食料理人だったご主人の知識と経験を活かして生み出される料理は、時期ごとに産地を変えて全国から仕入れた旬の食材を使い、丁寧に調理された逸品ばかり。この日、どうしても“縁起”にあやかりたい私は健康長寿の縁起物“そば”と“エビ”を両方欲張れる「海老天もりそば」をオーダー。コシが強くつるんとのどごしの良いそば、サクッと軽い衣をまとったプリップリの大えび天ぷら…と、それぞれの“完成された”味わいに感嘆の声が漏れてしまいます。おいしいそばづくりの秘訣を伺うと、「毎日、“おいしくな~れ”と念じながら打っています」とのこと。そんなユーモラスで気さくなご主人の人柄も、この店が愛される理由なのだと思いました。鷺ノ宮駅北口より徒歩5分 11:30~14:00、17:00~21:00※売り切れ次第終了 0水、日、祝 ※12月24日(金)、25日(土)休 (03)3338-7767 東京都中野区鷺宮4-2-18手打そば 三咲たい焼きパーラー シュベール 鷺ノ宮店変わらぬ味を守りながら、新しい味の創作にも余念がないこの店。息子さんと協力しながら新商品を生み出し続け、常時せんべい20種、あられ60種が並んでいるそう!「たい焼きつぶあん〈¥160〉(右)」には、北海道・十勝産小豆と、北海道産てんさい糖100%で作ったやさしい甘さのあんがぎっしり。 「和たい焼きプリン〈¥160〉(左)」は、思わず見入ってしまう“丸い”フォルム! 中からアツアツのプリンクリームがとろ~り。 ※いずれも毎月8日、28日は¥120手際よく食材を扱うご主人の美しい所作に、思わず見惚れてしまいます。醤油の香ばしさと砂糖のほのかな甘さが絶妙でクセになる!海老天もりそば〈¥1,600〉。北は北海道、南は鹿児島まで、全国のおいしいそば粉を使って手打ちしているそう。この日は北海道弟子屈町産のそば粉を使用。“香り”までおいしい!てしかが11お出かけ日:2021年11月4日

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