今回の実証試験は列車情報装置(列車種別を認識して踏切の鳴動時間を適正化する装置)の機能を拡張した「西武式CBTCシステム」として、効率的なCBTCシステムの実現を検証します。検証結果と鉄道各社の動向を踏まえ、次世代信号システムの方式を決定し、2030年代に全線での導入を目指します。 ●ヒューマンエラーを事前に回避し、安全輸送のさらなる向上に寄与します。 ●省設備化による維持コストの削減と信頼性の高いシステム構成による故障リスクの低減により、 スマートかつ安定的な鉄道運営に寄与します。 ●自動運転など将来の技術革新の基盤となります。※ 【地上子】 列車通過時に車載の車上子と情報を授受する線路内に設置された装置④停止限界までに停止するブレーキパターンを 作成、制御(気象状況等にも柔軟に対応可能)後続列車速度パターン車内信号地上信号や軌道回路など重厚な地上設備は不要となる③列車が走行可能な位置(停止限界)を 演算し、後続列車に送信②列車位置を無線で 地上装置へ送信先行列車①車両の速度発電機により距離を演算、 地上子で補正し列車位置を算出 2023年1月より多摩川線において、無線式列車制御(Communications-Based Train Control・CBTC)システムの実証試験を準備しています。 CBTCシステムとは、無線技術を活用して列車の位置と速度を常時把握し、列車間の安全な距離を確保するように速度を制御する次世代の信号保安装置です。【 次世代信号システムに期待する効果 】無線式列車制御(CBTC)システム地上子※安全距離地上無線機車上無線機地上子9Pick Up無線式列車制御(CBTC)システム実証実験
元のページ ../index.html#10