西武鉄道 会社要覧2023
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事業紹介 駅舎や高架橋の耐震性を高めるため、耐震補強の工事を進めています。 気象庁の緊急地震速報を活用したシステムです。地震が発生した場合、初期微動(P波)を解析し、大きな揺れとなる主要動(S波)の到達前に列車に音声を送り、乗務員が手動で列車を非常停止させます。 震度4以上の地震発生情報を受信した場合は、全列車を直ちに停止させ安全を確保します。駅舎や高架橋の耐震性を高める初期微動をキャッチして、安全を確保二次災害を最小限にくい止めるために 当社線を大きく4つに分割し、それぞれのエリアに地震計を設置しています。 震度4〜5弱では列車を一旦停止後、通常より速度を落とした注意運転を行い、安全を確認してから正常運転に戻します。震度5強以上では全列車を停止させ、全線の安全が確認でき次第、運転を再開します。橋りょうなど、全線で13ヵ所に設置 全線で13ヵ所に設置しています。主な跨線橋、橋りょう、架道橋上に設けており、計測した風速は隣接駅と運転司令で表示されます。 風速が秒速20m超では時速55km以下、秒速25m超では時速25km以下の注意運転、風速が秒速30m以上では列車の運転を一時中止します。安全のため、降雨量を自動的に記録 受水部(雨量ます)と記録部(記録計)からなり、降雨状況を観測室内で自動記録、同時に運転司令へ伝送されます。 全線で15ヵ所に設置しており、特に山間部の武蔵丘信号場〜西武秩父駅間では降雨が毎時30mmに達したときは時速35km以下で運転、降雨が毎時50mmまたは継続降雨量が250mmに達したときは列車の運転を一時中止します。耐震補強早期地震警報システム地震計風速計雨量計秩父高架橋地震表示盤31お客さまの安全を守る設備自然災害対策

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