西武鉄道 会社要覧2023
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事業紹介■ 高圧設備 駅構内にキュービクル(地上変電設備)を設置し、駅間などに点在していた柱上変圧器を集中化しています。複数の変圧器を地上にまとめることで、保守の安全性と効率性が高まりました。■ き電設備 練馬〜練馬高野台駅間および石神井公園〜大泉学園駅間の高架区間に、き電ちょう架式架線を導入しています。従来と異なり、き電線とちょう架線が一体構造のため、景観性にも優れます。また、軌陸作業車から電車線と同時に点検できるため、作業効率が大きく向上しました。■ 電車線設備 電車線に適切な張力を与えるバランサ装置にバネ式を導入しています。従来のタイプと異なり、滑車のワイヤーや重錘(重り)の点検が不要のため、大幅な保守の省力化になりました。■ 作業用車両 軌陸作業車により保守作業を行っています。道路と線路を走行できる特殊な車両で、線路沿いの電力設備を効率よく保守できます。■ 変電所設備 変電所設備の老朽取替時には、密閉型の受電設備を導入しています。特別高圧電路の露出部分がないため汚損、劣化がなく、保守作業の効率化が図れます。■ 変電所監視カメラ・保全データシステム  無人変電所に監視カメラを設置し、構内や機器の状態などを電気司令や保守区で監視しています。また、機器類のデータを保守区に電送し、管理するシステムを導入しています。規定の巡回時以外は、係員が現地に出向くことなく状況やデータを確認できるため、保守効率が向上しました。鉄道の電気を守るさまざまな設備電力設備の保守効率化き電設備軌陸作業車35列車の安全を支える設備保守管理体制・設備

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