事業紹介■ 種類 用途、断面形状などにより呼び名も豊富ですが、通常1m当たりの重量で呼びます。本線では、50Nレール・60kgレールを使用しています。■ ロングレール 1本の長さが200m以上のものをいいます。継ぎ目が少なくなるため、列車の騒音、振動の低減による沿線環境の改善、作業の省力化などの効果があります。 本線長(山口線を除く)329.5kmのうち、2022年度末現在で、急曲線などを除く251.6kmに敷設されています。■ 構造図 線路とは、狭義には、レール・マクラギ・道床・路盤およびこれらに付帯する建造物、保安装置をいいます。広義には、トンネル・橋・法面などの諸施設を含む総称です。レールマクラギ線 路道 床路 盤1067mmのりめん軌きょう軌道どうしょう マクラギにはPCマクラギと合成マクラギがあり、本線部のPCマクラギ化は完了しています。耐腐食性に優れる合成マクラギ化は、橋りょう部が完了し、現在は分岐器部について進めています。■ ラダ−マクラギ 特殊な鋼管でマクラギを縦型に連結したもので、形状がはしご(LADDER)に似ていることから、ラダ−マクラギと呼ばれます。保守量は従来の横マクラギに比べ1/5以下、また列車の荷重分散性に優れるため騒音、振動の低減効果が得られます。当社では、野方〜都立家政駅間、小平〜久米川駅間、保谷駅構内でバラスト・ラダーマクラギを敷設しています。 道床は、軌きょう(レール、マクラギ)からの列車荷重を路盤に分散させる役目を果たします。軌道に弾性を持たせて乗り心地を良くしたり、軌道整正の簡便性などが要求されたりし、これらの条件に最も適したものとして「砕石」を用いています。 軌道整備の大きなウエイトを占める「総つき固め」や「道床交換」などの作業を廃し、軌道保守周期の延伸を図るため、直結軌道をはじめとする省力化軌道の導入を進めています。 列車通過回数に比例して線路の壊れ方も大きくなります。これを防ぐため、「50Nレール」「PCマクラギ」「砕石道床厚200mm以上」による軌道強化を実施しており、おおむね完了しています。ラダーさまざまな部材で構成される線路線路の構造レールマクラギ道 床省力化軌道軌道の強化弾性バラスト直結軌道ラダー軌道37列車の安全を支える設備保守管理体制・設備
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