健康経営について
西武グループおよび当社では、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向け「サステナビリティアクション」に取り組んでおり、その一環として社員が活き活きと働くことができる職場環境を整備し、会社の持続的な成長を果たしていくために社員およびその家族の健康保持・増進に積極的に取り組んでいます。
健康経営の推進体制
安全衛生管理体制を確立し、従業員の労働安全の確保、あわせて健康の保持・増進とともに職場環境の向上に努めています。
取締役社長が任命した中央総括安全衛生管理者が総括する中央安全衛生委員会を筆頭に、その下に安全衛生管理委員会を設け、各種取組みが全社に浸透できる安全衛生管理体制の構築を図っています。また、西武健康保険組合とも連携しながらグループ全体で健康経営を推進しています。
安全衛生管理体制
健康経営に向けた主な取組み
禁煙推進と受動喫煙対策
- 職場の環境整備
事業所に設置している喫煙所を、改正健康増進法(2020年4月に全面施行)で定める喫煙専用室の技術的基準に適合するよう整備し、完全分煙化を図っています。また、本社では敷地内全面禁煙を実施しています。
- 禁煙教育
新入社員「フォロー研修」時に禁煙教育を実施し、若年層の禁煙、特に非喫煙が喫煙をしないよう取り組んでいます。
- 禁煙支援
禁煙外来治療を受診し禁煙に成功した従業員に対して、治療費自己負担額(一部)の補助を行うとともに、禁煙意欲のある従業員が禁煙にチャレンジしやすいように、禁煙に成功しなかった従業員に対しても成功した従業員と同様の補助を行っています。
生活習慣病などの重症化予防
- 健康診断
泊まり勤務・夜間勤務の職場もあるため、全社員を対象に定期健康診断を年2回(春期・秋期)実施しています。健診後の要受診者に対しては受診勧奨および受診結果の確認も行っています。【実績】2023年度定期健康診断受診率100%
- 健康相談
健康支援センターには、専属の保健師が在籍しており、産業医と共に健康相談を通じて従業員の健康の保持・増進の支援を行っています。相談内容によっては、医療機関や産業医に引き継ぐなど、適切な対応を行います。
- メタボ該当の若年層の社員への健康指導
若い世代の減量が必要な社員(内蔵脂肪型肥満者)に早期介入し行動変容につなげることで将来の生活習慣病を予防することを目的として、春期健康診断結果から内臓脂肪型肥満者に対し、保健師による保健指導を年3回実施し、食事・運動・喫煙についてきめ細かい助言をして減量をサポート(減量目標、行動目標、体重記録等実施)するとともに、秋期健康診断で血液検査と腹囲検査を実施し評価しています。
- フィットネスクラブの活用
グループ会社が運営するフィットネスクラブの利用料の一部を会社が補助して、運動を気軽に始めて継続できるようにしています。
- はつらつプラン
社員の自主的な生活習慣改善を促すため、日々無理なく実行できる運動・食事・健康増進等の取組みをコースとして設定し、一定期間(毎年10月から3ヵ月間)チャレンジしてもらう施策を実施しています。
- 生活習慣病予防講習会
毎年秋、40歳を迎えた社員に対し「生活習慣病の予防」をテーマに、60歳を迎えた社員に対し「健康づくり」をテーマに、それぞれ産業医による講習会を実施しています。
メンタルヘルス対策
- ストレスチェックの実施
2015年12月に実施が義務化されたストレスチェック制度では、厚生労働省が推奨する標準的な調査票「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」を用いて3年1回実施しています。【実績】2023年度ストレスチェック受検率97.2%
- 外部相談窓口の設置
社外の専門機関と提携しメンタルヘルス外部相談窓口を開設しています。電話・メール等で相談し、その後、面接相談を行います。連絡先がすぐに分かるよう社外窓口の電話番号・メールアドレス等を記載した案内カードを社員全員に配付しています。
- 新入社員全員面談
心身のケア・サポートをするとともに、健康支援センターの敷居を低くし相談しやすい下地を作るために、新入社員全員に対し保健師による面談を実施しています。
- メンタルヘルス講習会
毎年秋に、社員全般向けにメンタルヘルス・セルフケア講習会を、管理者向けにメンタルヘルス・ラインケア講習会を実施しているほか、新入社員、車掌・運転士見習い、管理職試験合格者など、節目となる時期にメンタルヘルス講習会を実施しています。
その他取組事項
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査の実施
運転職を対象として、睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査を実施しています。SASの健康起因による事故の未然防止に努めています。
- 感染症予防対策
全従業員を対象に、インフルエンザ予防接種を西武健康保険組合の補助制度を活用し、会社負担で接種できるよう取り組んでいます。
- がん対策
胃がんの主たる原因がピロリ菌感染であることから、2023年春期健康診断実施時に全社員を対象にピロリ菌検査を実施しました。次年度以降は新入社員等未受検者のみ実施し、同一人について一回の受検を行っていきます。
ピロリ菌陰性者については、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に準じて、年度末年齢50歳以上で検診を希望する社員に対し、2年に1回胃部エックス線検査を実施しています。
- 各種疾病対策
病気の早期発見を目的に人間ドックの受診を啓発するとともに 、生活習慣病発症リスクの高い50 歳以上の社員に対し、人間ドック受診費用の一部を健康保険組合からの補助に加えて会社からも補助し、人間ドックを受診しやすい環境を整えています。
健康経営優良法人認定について
2024年3月11日(月)に、経済産業省と日本健康会議が共同で実施している「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されました。引き続き健康経営の推進を図っていきます。
4年連続4回目 「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」の認定を取得
各種データ
- 労働安全衛生に関するデータ
喫煙率の推移
- 人財関係データ・安全衛生データ
社外への取り組み
- 埼玉県との「がん啓発・がん検診受診率向上に向けた包括的連携」に関する協定
埼玉県と連携・協力してがん検診の効果や重要性について普及啓発活動を進め、がんの早期発見・早期治療による県民の健康な生活の実現を図るため、がん啓発・がん検診受診率向上に向けた取組みに協力しています。(駅へのポスター掲出等による鉄道利用のお客さまへの啓発活動等)