マルチステークホルダー方針
西武鉄道株式会社(以下当社)は、企業経営において、お客さまや株主にとどまらず、従業員、取引先、地域社会、債権者をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働を通じて、「住みたい沿線」「訪れたい沿線」の実現に取り組んでまいります。その結果として生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、持続可能な社会の実現につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組を進めてまいります。
1. 従業員への還元
西武グループにおいては「西武グループ長期戦略2035」およびそれに基づく「中期経営計画(2024-2026年度)」達成のために、「西武グループ人財戦略」を策定しております。その中で当社では「住みたい沿線」「訪れたい沿線」を実現し、安全・快適な輸送を継続するとともに、沿線価値向上に主体的役割を担うため、「鉄道計画人財」や「沿線活性化人財」の確保に向け、従業員の能力開発やスキル向上等を通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、付加価値の最大化に注力します。
その上で、生み出した収益・成果に基づいて、「賃金決定の大原則」にのっとり、当社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、それ以外の総合的な処遇改善としても、従業員のエンゲージメント向上や更なる生産性の向上に資するよう、教育訓練等を中心に積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。
(個別項目)
具体的には、賃金の引上げについて、労使間での協議を前提に当社を取り巻く経営環境や業績・中長期的な見通し等を踏まえて取り組むとともに、現業部門における寝室をはじめとする居室の改修および食堂のリニューアルなど働く環境の改善も図ってまいります。また、教育訓練等について、戦略上、取り組みの優先度が高いスキルと必要人数の確保を目指した教育などを実施してまいります。
2.取引先への配慮
当社はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取り組んでまいります。
なお、パートナーシップ構築宣言のポータルサイトへの掲載が取りやめとなった場合、マルチステークホルダー方針の公表を自主的に取り下げます。
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パートナーシップ構築宣言のURL
https://www.biz-partnership.jp/declaration/84732-08-00-saitama.pdf
また、消費税の免税事業者との取引関係についても、政府が公表する免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関する考え方等を参照し、適切な関係の構築に取り組んでまいります。
3.その他のステークホルダーに関する取組
西武グループは、全ステークホルダーの利益を重視し、持続可能な成長を通じて、お客さまや株主、従業員、取引先、地域社会、債権者といったトータルステークホルダーのサティスファクション向上に取り組んでまいります。
これらの項目について、取組状況の確認を行いつつ、着実な取組を進めてまいります。
以上
2025年3月3日
西武鉄道株式会社 代表取締役社長
