西武鉄道

周辺環境への配慮と対策

周辺環境への影響の予測・評価および環境保全のための措置についてご説明しています。

騒音・振動

工事の施行中

予測・評価の結果

【建設作業騒音・振動】

建設機械の稼働に伴う建設作業騒音の予測値は73~80dB、建設作業振動の予測値は47~72dBであり、「騒音規制法」、「振動規制法」または「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」等で定める基準値を下回ります。

【鉄道騒音】

列車の走行に伴う鉄道騒音の予測値(等価騒音レベル※)は、計画線の最寄軌道中心から原則として水平方向に12.5m、地上高さ1.2mの地点において、昼間51~58dB、夜間47~54dBであり、現況値を下回ります。

等価騒音レベルとは、一定時間内に受けた騒音エネルギーを、時間平均した騒音レベルのことです。

【鉄道振動】

列車の走行に伴う鉄道振動の予測値は、計画線の最寄軌道中心から原則として水平方向に12.5mの地点において、59~65dBであり、現況値を上回りますが、仮線敷設箇所の路盤改良の実施とともに、可能な限りロングレールを採用し、車両や軌道の検査、保守作業を十分実施するなど、振動の低減に努めます。

環境保全のための措置

工事に当たっては、最新の技術や低騒音・低振動の建設機械などを積極的に採用するとともに仮囲いを設置します。また、可能な限りロングレールを採用し、車両や軌道の検査、保守作業を十分実施するなど、騒音・振動の低減に努めます。

工事の完了後

予測・評価の結果

【鉄道騒音】

列車の走行に伴う鉄道騒音の予測値(等価騒音レベル※)は、計画線の最寄軌道中心から原則として水平方向に12.5m、地上高さ1.2mの地点において、昼間47~60dB、夜間43~56dBであり、現況値を下回ります。

等価騒音レベルとは、一定時間内に受けた騒音エネルギーを、時間平均した騒音レベルのことです。

【鉄道振動】

列車の走行に伴う鉄道振動の予測値は、計画線の最寄軌道中心から原則として水平方向に12.5mの地点において、46~55dBであり、現況値を下回ります。

環境保全のための措置

可能な限りロングレールやレールの重量化、弾性直結軌道※、消音バラストなどを採用するとともに遮音壁を設置します。また、車両や軌道の検査、保守作業を十分実施するなど、騒音・振動の低減に努めます。

弾性直結軌道とは、マクラギとコンクリート道床の間に防振ゴムを設置した軌道です。

日影

工事完了後、事業区間に沿った一部の地域で鉄道施設による日影が生じるものの、「建築基準法」および「東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例」の規制時間を超える日影は生じません。

環境保全のための措置

事業の実施に伴う日影の影響を可能な限り回避又は低減するために、鉄道施設の構造および高さに配慮します。

電波障害

東京スカイツリーの遮へい障害および東京タワーの遮へい障害による障害が明らかになった場合は、アンテナ設置位置の調整やケーブルテレビによる受信対策等の保全措置を実施致します。
パルス雑音障害およびフラッター障害は、テレビ画質に影響を及ぼすほどの障害が生じないと予測されます。

景観

工事完了後の鉄道施設の高さは、最も高い部分は駅部で17m程度、駅部以外の高架橋で12~15m程度となりますが、周辺の建築物等を大きく上回ることはないため、地域景観の特性はほとんど変化しないものと考えられます。
代表的な眺望地点からの眺望は、新たに都市的景観要素として高架橋の鉄道施設が加わりますが、周辺の建築物等の高さを大きく上回るものではありません。さらに、踏切の除却により人通りや自動車の流れが整うことに加え、鉄道施設の形状等は周辺環境に溶け込むよう、環境保全のための措置を実施致します。

環境保全のための措置

高架橋や駅舎の外壁については、周辺環境や地域景観になじむよう配慮し、駅舎の形状や意匠等は地域の景観づくりに寄与するよう配慮します。

史跡・文化財

周知の埋蔵文化財包蔵地については、工事の施行に伴い一部改変されますが、「文化財保護法」などに基づき、あらかじめ関係機関と協議し、必要な措置を講じます。

廃棄物

工事の施行に伴い発生する建設廃棄物や建設発生土などについては、可能な限り再利用します。再利用が困難なものについては、関係法令などに基づき、適正に処理します。

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