西武鉄道

20000系

「環境と人にやさしい」をテーマに開発された車両で、2000年2月にデビューしました。車体の素材にはアルミを使用し、大幅な軽量化を実現。走行音を低減させるとともに、電力回生ブレーキの採用と相まって電力消費量を抑え、省エネルギーにも貢献しています。また、このアルミ車体や座席のクッションなどは、リサイクルにも配慮されています。車内には車いすスペース、ゆったりとした幅のバケット形座席、きめ細かい温度調節が可能な空調などを備え、お客さまに快適にご利用いただけます。また、西武鉄道の車両としては初めて、ワンハンドル・マスコンや、LEDによる車外の種別・行先表示を採用しました。2002年以降の車両は床面を30mm下げてホームとの段差を少なくしています。

車両情報

アルミダブルスキン

トラス構造の断面をもつアルミの中空押し出し型材をFSW(摩擦撹拌接合)により結合し、ひずみのきわめて少ない車体としています。

FSW(摩擦攪拌接合)

母材表面でツールを回転させると、摩擦により母材温度が上がります。約400℃で内部組織は変形抵抗を失います。ツールの回転方向に合わせ塑性流動が起こり、母材同士の組織が攪拌されます。冷却後、組織が一体化されます。

【特徴】

  1. 接合時の熱影響による強度低下が非常に少ない。
  2. 母材の熱歪みが非常に小さい。
  3. ダイキャスト材を含むすべてのアルミ合金の接合が可能。
  4. 銅とアルミ、ステンレスとアルミなど、異種材料同士の接合が可能。

主要諸元

2023年3月31日現在

固定編成 保有車両数 製造初年
8・10 144 1999年

車体

扉数(1両片側) 座席配置 サービス設備
4 ロング 自動放送
案内表示
優先席
車いすスペース
弱冷房車

走行装置

モーター出力kw 制御方式 ブレーキ
135 VVVF 空気・回生